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【歯を残す】前歯の被せ物が取れて方の治療(エクストリュージョン)

2022.10.14

こんにちは。

東京都立川市にある歯医者の「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は前歯の被せ物が取れた方の治療についての内容です。

患者さんはご高齢の方です。

前歯の被せ物が取れて来院されました。

数十年前に歯医者さんで治療したそうです。

お痛みなどはないそうです。
 

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して口腔内を確認します。

前歯の被せ物が脱離して、むし歯(虫歯)になっています。

よく観察すると、歯質の上に歯肉が覆いかぶさっています。

この状態だとむし歯(虫歯)を除去しただけでは被せることができません。

被せても短期間で脱離する可能性が高いです。

結果的にこの歯を保存することが難しく、抜歯を選択しないといけない可能性もあります。

歯を保存するために治療法を考えます。

そこで、矯正的に歯を引っ張り上げるエクストリュージョン(挺出)という治療を提案しました。

エクストリュージョンについてです→右上の被せ物がはずれた方の治療(エクストリュージョン編)

患者さんに手術用顕微鏡(マイクロスコープ)の画像などを使用してよく説明し治療を開始することにしました。
 

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用してむし歯(虫歯)を除去して、エクストリュージョンのワイヤー装置を取り付けます。

この画像は引っ張りたい歯にフックを着けた状態です。

この後に矯正用のゴムを着けて引っ張ります。

エクストリュージョンの治療と並行して歯周病治療も行っていきます。
 

エクストリュージョンの装置を取り付けてから数週間経過しました。

フックの位置がワイヤーに近づいてきました。

歯が引っ張り上がると歯周組織も上がります。

そのため歯周組織も整える必要があります。

歯冠長延長術についてです→【歯を残す】左上前歯の被せ物が脱離(歯冠長延長術編)
 

こちらは歯冠長延長術後です。

歯に歯肉が被さることがなくキレイに歯質が出てきました。
 

術前との比較です。

この画像は左側が術前です。

右側はむし歯(虫歯)もなくなり歯肉が被らず歯質が多く出ています。

この状態なら被せ物の治療ができます。

この後の治療は土台を作って被せ物をしていきます。

今回はここまでです。

歯をなるべく残すために、エクストリュージョンは有効な治療方法です。

なるべく歯を保存できるように精進していきます。

お口の中で気になることがありましたらご連絡お待ちしております。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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