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マイクロスコープを使用したメインテナンス
継続的なバイオフィルムの破壊と除去で予防歯科
定期的なメインテナンスでむし歯や歯周病を予防しましょう
「歯医者は、歯が痛んだときに通うところ」、「歯が悪くなってから行くところ」とお考えの方は、まだまだ多いと思います。
しかし、むし歯を削ってセラミックなどで補っても、本来の歯は二度と戻ってきません。
一度でも歯を削れば、それだけ歯はダメージを受けてしまいます。
また、歯周病が進行して一度失った歯周組織(歯肉、歯槽骨、セメント質、歯根膜)を戻すことはとても難しいです。
そのためにむし歯や歯周病が進行しないように「予防」をすることがとても重要です。
時間や費用をかけてむし歯治療や歯周病治療などが終わっても、原因となるバイオフィルムの除去や破壊など定期的に行わないと再発てしまったり、新たにむし歯、歯周病になる可能性が高いです。
歯を抜かないで長く使用していくためにも、定期的なメインテナンスは必要となります。
「Inoue Dental Clinic」では、患者さん一人ひとりに合った予防処置を行っています。
メインテナンスの重要性
日本では多くの方が歯周病によって歯を失っていますが、それはセルフケアでは限界があるからです。ブラッシングではどうしても落としきれない バイオフィルム(汚れ)があり、それが原因となり歯周病になってしまいます。
そこで重要になるのが、メインテナンスです。メインテナンスでは、自身のブラッシングで取り切れない汚れを取ることができます。当院ではメインテナンス時にマイクロスコープを応用して、目では見えない隙間の奥深くまでしっかりプロケアします。
マイクロスコープを使用してのメインテナンスは自費診療になります。
メインテナンスの間隔
メインテナンスは、継続的なバイオフィルムの破壊と除去を行い、治療によって改善されたお口の中の健康な状態を維持させ、再発や進行を予防することを目的にしています。
歯周ポケット内の細菌は処置した後12~16週でもとの細菌が集まる傾向があります。細菌が増えて悪い影響を起こす前に、歯科医院でのプロフェッショナルケアを行い歯周病の予防をしていきます。
メインテナンスの間隔は、お口の中の状態によって担当歯科医師が判断します。基本的には3ヶ月とされていますが、期間が短くなったり、徐々に延びたりします。メインテナンスを定期的に行わないと歯周病は進行したり再発します。
*ライタチャークより引用歯のクリーニング(PMTC)とむし歯の本数の関係
PMTCを提唱した予防歯科の世界的権威であるアクセルソン先生の研究によると、歯のクリーニング(PMTC)を定期的に続けた人とそうでない人とのむし歯の発生率は、6年間でなんと70倍もの差になりました。
また、定期的に歯のクリーニング(PMTC)を行った人は15年間に0.7歯面、30年間に1.2歯面しかむし歯になりませんでした。
甘いものを控える、歯磨きを頑張るなど従来のむし歯予防法だけでは、多くの人に置いてむし歯は発生します。定期的に歯をクリーニング(PMTC)を行うと、むし歯の発生を防ぐ可能性を高めることが可能なのです。
歯のメインテナンスの受信率が低い日本
日本においてメインテナンス(定期的にお口の中のお掃除、チェックなど)で歯科を受診する率は、全国民のわずか6%と歯科先進国のスウェーデンで90%以上、アメリカで80%の方がメインテナンスに通っているという事実、70歳での残存歯数からみても残念な現状があります。
むし歯や歯周病にならないために、さらには一度治療したところを少しでも長持ちさせるために、歯科医院を利用することは、非常に意味のあることだと思っています。メインテナンスとは、”病気にならないための予防、健康な状態を維持するためのもの”です。
マイクロスコープでの
メインテナンスをおすすめする理由
「Inoue Dental Clinic」では、基本的にマイクロスコープによるメインテナンスを受けて頂いております。治療をマイクロスコープで行うのに、メインテナンスをルーペや肉眼で行うのでは、処置のクオリティが下がってしまうことはもちろん、むし歯や口腔内の問題点などを発見するのも遅れてしまいます。一貫してマイクロスコープを応用して治療・施術を行うからこそ、口腔内全体の健康を高いレベルで守っていくことができると考えています。
手術用顕微鏡(マイクロスコープ)
マイクロスコープによる
メインテナンスのメリット
- 汚れがついている様子や、歯周病やむし歯など、肉眼やルーペではわからない状態もしっかりとチェックできます。
- 治療前の診査では分からなかった細かいところまでチェックすることができ、何かあった時には早期に発見し、相談し、対応できます。
- 治療後の経過を、マイクロスコープでしっかり経過を観察しケアしていきます。
- 当院ではメインテナンスの仕上げにフッ素やアパタイトの入ったペーストで仕上げ磨きを行い、予防効果を高めています。
マイクロスコープでのフルハイビジョンだから分かる口腔衛生指導
「Inoue Dental Clinic」では、治療中だけでなくメインテナンス中もフルハイビジョンカメラで撮影・録画を行っています。患者さんの安心のため、よくご自身の口腔内のことを知って頂けるよう、処置後にはその動画を用いて、口腔内の現状についてなどの説明を行っています。
フルハイビジョン動画で説明していること
- 口腔内の現状
- 良くなっているところ
- 悪くなりそうなところ
- ブラッシングで改善すべき点
- 適切なセルフケア方法