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右上の被せ物がはずれた方の治療(エクストリュージョン編)

2022.03.02

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用したエクストリュージョン(歯根挺出)を行った内容についてです。

◼︎エクストリュージョン(歯根挺出)について
エクストリュージョン(歯根挺出)とは、むし歯(虫歯)が進行して歯肉縁下(歯肉の下)まで健康な歯質がない場合、歯が割れたり、折れてしまって歯肉縁下(歯肉の下)まで健康な歯質がない場合などに適応します。
歯を矯正的に力を加えて歯肉縁上(歯肉の上)まで健全な歯質を引っ張り出します。

それでは実際のケースです。
患者さんは、食事中に右上の前歯の被せ物が取れたことを主訴に来院されました。
手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して確認していきます。
 

右上犬歯の被せ物が取れています。

そして、歯根(歯の根っこ)が見えないくらい歯肉に覆われています。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)の倍率を上げ拡大していきます。
 

拡大すると歯根の中に丸い土台が確認できます。

土台が折れている可能性が高いと思います。

歯肉縁上に健康な歯質がないと、被せ物を入れることが難しいです。

患者さんはなるべく抜歯はしないで、保存を強く希望されています。

X-P写真からも歯根の長さもあったので、エクストリュージョン(歯根挺出)の治療を説明し同意を得ました。

◼︎エクストリュージョン(歯根挺出)の流れ
まずは、むし歯(虫歯)を手術用顕微鏡(マイクロスコープ)使用して除去します。

その後、印象(歯型)を採り模型にします。

模型上で咬み合わせや矯正装置のワイヤーの位置などを検討します。

後日、ワイヤーなどの矯正装置を取り付けます。
 

こちらは歯にフックをつけた画像です。
 

前後の歯にワイヤーを装着します。

ワイヤーが下の歯にぶつからないか注意深く、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)で確認します。

その後、矯正用のゴムをワイヤーに引っ掛けて引っ張り上げます。

そして、歯が動くのを待ちます。

今回はここまでです。

続きのブログです→【歯を残す】右上の被せ物がはずれた方の治療(ファイバーコア編)

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用したエクストリュージョン(歯根挺出)の治療は自費治療になります。

なるべく歯を残せるような歯科医院なるよう精進していきます。

歯を抜く前に一度エクストリュージョン(挺出)を検討するのもよいかもしれません。

今回の治療にご興味のある方はご連絡お待ちしてます。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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