手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した歯周病治療と歯と歯の隙間の改善

2022.02.21

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した歯周病治療と歯と歯の隙間の改善の内容です。

患者さんは下の前歯の歯石とりと歯周病治療をしたいとのことで来院されました。

特に下の前歯の歯肉に違和感があるとのことです。

◼︎手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して口腔内を確認

術前の下顎前歯部の画像です。
 

歯と歯の間に黄色い歯石が多くついています。

歯肉を見てみると赤くぶよぶよ腫れています。

他にも検査をして総合的に診断します。

歯周病の治療の必要性を説明し同意を得て治療になりました。

歯肉の炎症、腫れがあり歯周病治療を行うことにより、歯肉が引き締まり歯と歯の間に隙間ができる可能性があることも術前によく説明しました。

まずは、歯磨き指導から始めました。

いきなり歯石を除去してもうまく歯磨きができていないと、また歯石が付着してしまう可能性が高いからです。

そのため、正しい磨き方を練習していきます。

後日、歯を上手く磨けることを確認して歯石を除去していきます。

◼︎下顎前歯の歯石除去

こちらは歯周病治療をし歯石を除去した後の画像です。
 

術前に比べて歯石はなくなり歯肉の色もキレイになり、歯肉の形の引き締まりよい状態です。

患者さんは歯石がなくなり、歯肉のぶよぶよした違和感もなくなりスッキリしたと喜んでくれました。

しかし、歯と歯の隙間が気になるようになってきたそうです。

術前は歯と歯の間に歯石もあり、歯肉が腫れていたことにより隙間は気にならなかったと思われます。

患者さんに歯肉移植と歯の形態を調整することを提案しました。

当医院の歯肉移植についてはこちらです→歯肉移植の流れ
 

こちらは歯の形態を調整した直後の画像です。

上が術前です。

下が術後です。

歯肉を移植した後に、歯の形態を調整しました。

歯の形態だけでは歯と歯の間の隙間の改善は難しいと判断し、歯肉移植も行いました。

患者さんは歯肉の違和感もなくなり、そして歯と歯の隙間もなくなり喜んで頂けました。

これから、メインテナンスにて注意深く経過観察をしていきます。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用しての歯肉移植などは自費治療になります。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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