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【歯を残す】右上第二小臼歯のむし歯治療(エクストリュージョン編)

2022.05.11

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した右上第二小臼歯の治療についてです。

以前に根管治療(根の治療)をした右上の銀歯にものがつまることが気になること、歯肉にも違和感があるとのことで治療を希望されました。

◼︎手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して口腔内診査
 

銀歯の下に隙間が確認できます。

隙間の状態を確認したいので、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)の倍率を拡大していきます。
 

細菌の塊のバイオフィルム(デンタルプラーク)などの汚れが付着し、穴も空いています。

患者さんにはこの画像をお見せしてよく説明します。

◼︎銀歯の除去

まずは、銀歯を除去し、徹底的にむし歯(虫歯)も除去して健康な歯がどのぐらい残っているか確認します。
 

健康な歯質がほとんどありません。

さらに拡大すると…
 

歯肉の下まで歯質がない部分もあります。

この状態では、被せ物をつけて機能させることは難しいです。

患者さんはなるべく歯を残してほしいとのことです。

◼︎エクストリュージョン(歯根挺出)

そこで、エクストリュージョン(歯根挺出)という治療を提案しました。

エクストリュージョン(歯根挺出)について→右上の被せ物がはずれた方の治療(エクストリュージョン編)
 

前後の歯に矯正用のワイヤーを装着します。
 

動かしたい歯にフックを装着します。

そして、矯正用のゴムで引っ張ります。

その後、歯が動いてくるのを待ちます。
 

歯が動いてきました。

必要な場合は再度装置の位置を変えたり、ゴムを交換したりします。

◼︎術前とエクストリュージョン後の比較
 

順調に歯が動いてくれてよかったです。

継続的に弱い力を加えているため、患者さんの痛みの症状は特にありません。

今回はここまでです。

今後の治療は、歯とともに歯周組織も動いているためその組織を整える治療を行います。

エクストリュージョン(歯根挺出)は、自費治療になります。

すべての方、すべての歯に適応ではありませんが、なるべく歯を残せるように精進してまいります。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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