左下の奥歯(銀歯)の歯肉が腫れた③

2021.10.19

こんにちは。

東京都立川市「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は左下第二大臼歯の歯肉が腫れて根管治療をした患者さんの経過と根管充填です。

前回までのブログです→左下の奥歯の根管治療(破折器具除去編)

 

左が術前、右が根管治療後です。

点線が腫れた部位です。

術前は赤く腫れていました。歯肉を触ると排膿といって膿が出てきました。

根管治療後は腫れも落ち着き排膿もなく改善傾向です。

患者さんの症状もなくよい経過です。
 

麻酔をしてラバーダム防湿をして根管内を確認します。

根管内から排膿や出血などはありませんでした。

症状もなく根管内も問題ありませんでした。

総合的に判断して根管治療の最後のお薬を入れる根管充填を行うことにしました。
 

根管内をよく洗浄して、ペーパーポイントを根管内に入れてを乾燥させます。

その後に根管充填材のガッタパーチャを根管内に充填(つめる)します。
 

根管内に根管充填材が隙間がないように、プラガーという器具を使用して充填します。

今回は根管治療、根管充填について書かせて頂きました。

暗くて狭いお口の中も手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を応用することで、高照明、高倍率で確認できるため精度が高い根管治療が行えます。

患者さんは治療の動画を見せて説明してくれる歯医者さんは初めてと仰っていました。

マイクロスコープを応用した根管治療は自費治療になります。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史