ブログ

左下の奥歯の根管治療(破折器具除去編)

2021.12.18

こんにちは。

東京都立川市「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は左下の奥歯の根管治療(破折器具除去)について書きたいと思います。

患者さんは左下の奥歯の歯肉が腫れ違和感が強いことを主訴に来院されました。

こちらが手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を応用した画像です。
 

左下第二大臼歯の銀歯で修復されている歯肉が赤く腫れています。

触診にて歯肉を触ると歯周ポケットから排膿といって膿がでてきました。

術前のX-P写真をです。
 

点線で囲っていいる部位は根尖病巣といって歯根の先端の病巣です。

矢印は根管内で折れている金属の器具と思われます。

患者さんによく説明し同意を得て根管治療を行うことになりしました。

まずは根管治療をするために金属の修復物を除去していきます。

金属の被せ物を除去すると、ネジのような土台が入っていました。
 

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を応用して慎重に土台を除去していきます。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を応用していますので、よく見えます。

例えば、白い土台のレジン(プラスチック)なのか歯質なのかの違いもよく見えるので、安心安全に土台やむし歯などを除去できます。
 

土台やむし歯などを除去して隔壁という補強をします。

むし歯もかなり進行していました。

その後、ラバーダム防湿を行い根管治療がスタートします。

根管治療専用の超音波チップを使用して、以前根管治療をされて際の古い根管充填材(ガッタパーチャ)を除去しています。

根管充填材は根管内がキレイになった後に最後につめるお薬です。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)の倍率を上げて根管内を確認すると…
 

金属の破片(矢印)だと思われます。

X-P写真を撮影して確認します。
 

X-P写真でも根管内に破折した金属と思われるものが確認できます。
 

金属の破折片を慎重に除去しました。
 

X-P写真にも先ほど確認した金属片は無くなっています。

この後は根管治療の経過を確認して、根管内に最終的なお薬をつめて根管治療が終わります。

今回は手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用しての根管治療について書きました。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を応用すればすべての根管内の金属片が除去できる訳ではありませんが、根管内は非常に暗くてせまいため手探りの治療ではなかなか汚れや金属片の除去などは難しいと思われます。

治療時間も来院回数も短縮できる可能性が高いです。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した根管治療は自費治療となります。

今回は根管治療の破折器具除去について書きました。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
最新記事