【小児歯科・予防歯科】8歳のお子さんのむし歯(虫歯)予防

2022.08.27

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は8歳のお子さんのむし歯(虫歯)予防についてです。

このお子さんはお母さんの紹介で来院されました。

お母さんは手術用顕微鏡(マイクロスコープ)での治療とメインテナンスを受けられています。

仕上げ磨きは毎日行っているそうです。

今のところ学校検診でもむし歯(虫歯)と言われたことがないそうです。

バイオフィルム(汚れ)がお子さんにもわかりやすくするために、染め出しをします。
 

むし歯(虫歯)の好発部位は歯と歯の間や咬合面(咬み合う面)や溝や歯頸部(歯の根元)などがあります。

今回は6歳臼歯とよばれる左下第一大臼歯の頬側面の溝についてです。

この画像は染め出しをした状態を手術用顕微鏡(マイクロスコープ)で撮影したものです。

色が紫色で濃く写っている部分は特にバイオフィルム(汚れ)が多い部分です。

特に頬側面の溝と歯頸部(歯の根元)に汚れが付着しています。

なかなか、普段の歯磨きだと完全に除去することは難しいですね。

実際に頬側面の溝を器具で触ってみます。
 

ネチョネチョしたバイオフィルムが溝に付着していました。

お母さんにも磨き残しやむし歯(虫歯)のリスクが高い部分をよく説明させてもらいました。

動画をお見せすると手鏡よりとてもわかりやすいと言ってもらいました。

仕上げ磨きの際の注意点もお話しします。
 

歯磨きの確認後にクリーニングをしていきます。

8歳のお子さんでとても上手にお口が開けられるので、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用してクリーニングを行いました。

お口の中は暗くて狭いため、肉眼だとよく見えません。
 

この画像はクリーニング直後です。

キレイになりました。

今後もメインテナンスでむし歯(虫歯)にならないように、クリーニングとフッ化物塗布をして注意深くチェックしていきます。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)は根管治療などの治療だけでなく、むし歯(虫歯)予防にも非常に有効です。

お子さんやご自身のむし歯(虫歯)が気になる方は是非一度ご相談ください。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史