【歯周再生療法・補綴治療】左上の歯肉退縮と被せ物の治療

2022.06.10

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は左上の歯の補綴(被せ物)治療についてです。
 

患者さんは左上の歯の根が見えていることと白い綺麗な歯にしたいと希望されています。

術前に手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して口腔内を確認します。

仮歯が入います。

特に左上第一大臼歯の歯肉が退縮しています。

歯肉退縮により歯根面が露出しています。

歯根露出は、審美的なこともそうですが根面カリエス(歯根面がむし歯になる)のリスクが高くなると思われます。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して、根管治療、歯周組織再生療法を行いその後にセラミックやジルコニアという材料で補綴物を入れます。

歯周組織再生療法は出血を伴う処置のため、ここでは割愛させて頂きます。

当歯科医院の歯周病治療や歯肉退縮の治療について→マイクロスコープを使用した歯周病治療/歯肉退縮の治療
 

こちらの画像は根管治療、歯周病治療などが終わり、補綴治療の形成をしている画像です。

歯肉に厚みができ良い状態です。

形成前に歯肉移植をしています。

歯肉を傷つけないように慎重に形を整えています。
 

こちらは白い被せ物をセットした状態です。

咬み合わせも確認し問題なかったです。

術前と術後です。
 

左が術前です。

歯周組織再生療法をしているため、歯肉に厚みがあります。

患者さんが気にされていた歯肉退縮による歯根面の露出も改善されいいます。

黄色い点線は、術前の歯根露出した部分の先端の歯肉です。

歯肉の色も形もとても綺麗です。

歯周組織再生療法をしなければ、長いかぶせのもを入れないといけません。

被せ物を入れる前に、歯周組織を良い状態にすることはとても大切です。

歯肉退縮の治療も審美的よりも、なるべく長く健康な状態を維持するために重要ですね。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した歯周組織再生療法などは自費治療になります。

歯周病や歯肉退縮でお困りな方、治療にご興味がある方はご連絡お待ちしています。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史