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【根管治療】左下の奥歯の樋状根の治療について(根管治療編)

2022.05.28

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は左下の奥歯の樋状根の根管治療についてです。

前回のブログです→【根管治療】左下の奥歯の樋状根の治療について(診査編)

今回は実際の根管治療についてです。

左下第二大臼歯の銀歯を除去しました。
 

この画像は、大きなメタルコア(金属の土台)を除去しています。

大きなメタルコアなので手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して二つに切れ込みを入れて分割します。

なるべく歯に負担がかからないように、超音波の振動をメタルコアに加えて除去します。
 

二分割したメタルコアのもう片方をピンセットで除去します。
 

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用したので、安心安全そして短時間でメタルコアを除去できました。

むし歯(虫歯)で歯が変色しています。

歯質の硬さもとても柔らかいです。

よく見ると、丸い黄色い点線には汚れもありますが赤く見えます。

歯肉なのか?

出血なのか?

この状態だとよくわからないため、感染物を徹底的にキレイにしていきます。
 

むし歯(虫歯)などを除去しました。

やはり、歯にパーフォレーション(穴)がありました。

穴が空いていてそこから歯肉が見えます。

術前の歯科用CTです。
 

黄色い矢印が今回のパーフォレーションだと思われます。

術前の画像を確認し説明していたので、驚きは患者さんもありません。
 

歯質が少ないので隔壁という補強をします。

隔壁はコンポジットレジンという歯科用のプラスチックを使用します。

その後にゴムのマスクのラバーダムを装着します。

紫色がラバーダムです。

根管治療中に唾液などが入らないようにや器具が口腔内に落ちないようになどメリットがあります。

この状態にしてから、根管治療をはじめていきます。

この歯は樋状根といって歯根の断面がCの字のようになり、とても根管が複雑です。

オレンジ色に見えるのが以前に根管治療時のガッタパーチャ(最後のお薬)です。
 

古いガッタパーチャを除去していきます。
 

樋状根のため形態が複雑です。

ガッタパーチャも汚れも根管内にこびりついて、キレイにすることはとても難しいです。
 

根管内の汚れをほぼほぼキレイにしました。

X-P写真を撮影して根管内の状態を確認します。
左側が術前です。

ガッタパーチャは造影性があり白く写ります。

無事に根管内が除去できてよかったです。

1回の根管治療で根管内をキレイにできました。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用しなければ、根管内はよく見えないため難しいと思われます。

次回は症状などなければ根管充填をする予定です。

今回はここまでです。

なるべく歯を保存できるように精進して参ります。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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