【歯肉退縮・歯がしみる】マイクロスコープを使用して右上小臼歯の歯肉退縮の治療

2024.09.02

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回はマイクロスコープを使用して右上小臼歯の歯肉退縮の治療についてです。

患者さんは30代の男性です。

右上小臼歯の歯肉退縮が進んできていること、歯がしみる症状が続くことを主訴に来院されました。

良い治療法がないかということでセカンドオピニオンを希望されました。

当歯科医院のセカンドオピニオンについて→セカンドオピニオン
 

右上の前から4番目と5番目の第一小臼歯と第二大臼歯の歯肉退縮、歯の根本の部分が楔状欠損が認められます。
 

歯肉退縮や楔状欠損の原因はいろんな要因があります。

この患者さんは特に臼歯部に大きな力がかかる咬み合わせの可能性が高いです。
 

歯周組織検査や歯肉退縮の状態などを診査します。

この画像は歯周ポケットを計測しています。
 

歯肉退縮している歯根の幅や歯肉の状態などをよく説明し治療法を提案します。

この患者さんは歯肉退縮している歯根の幅が広く、歯と歯の間の歯肉に隙間が空いています。

歯根面を完全にカバーすることは難しいと思われます。

患者さんによっては歯肉退縮の治療だけでなく、矯正治療の必要性についても説明しています。

メリットやデメリットなどもよく説明し同意を得て治療に進みます。

患者さんは、歯肉退縮が気になっているため歯肉移植の治療を希望されました。

セカンドオピニオンの当日はお話と見積もりまでよく説明します。

当歯科医院の歯肉退縮の治療→歯周形成外科処置(歯肉移植)
 

手術の画像は出血が多いため、上の画像はいきなりですが術後になります。
 

上の画像は術前です。
 

上の画像は術後です。

しみる症状もあり歯質も楔状欠損も認められたため、コンポジットレジンで修復しています。
 


比較写真です。

左が術前です。黄色の線が術前の第一小臼歯の歯肉のライン、赤色の線は第二小臼歯の来院です。

歯肉の厚みが増し歯肉の色も健康なピンク色になったと思われます。

患者さんは主訴である歯肉退縮の改善やしみる症状は改善して喜んでもらえてよかったです。

これからメインテナンスにて経過観察をしていきたいと思います。

歯肉退縮の手術も手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用します。

今回のようにエムドゲインを使用した歯肉移植は自由診療になります。

治療期間・回数:約1ヶ月、3回
費用(自由診療になります。):168,400円(材料代込み)2本分
リスク・副作用:出血、腫脹、疼痛、歯肉の違和感、歯肉退縮、しみる症状など
※歯肉退縮の進行状態、歯の本数によって費用が異なります。
個人差や生体反応もあるため、すべての方が適応ではありません。
詳しくは担当歯科医師にご相談下さい。

今回は以上になります。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した歯肉退縮、歯周病治療や根管治療などご希望の方はご連絡お待ちしています。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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