【根管治療・根尖病変】右下の奥歯の根尖病変の根管治療

2023.10.18

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は右下の奥歯の根尖病変の根管治療についてです。

患者さんは右下の奥歯を今まで何回か根管治療を受けたそうです。

体調などが悪い時は腫れたり違和感が続いたりしたそうです。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して根管治療を希望されています。

まずは口腔内を確認していきます。
 


歯肉に腫れや炎症は認めれれません。

原因歯を打診といって叩いても強い症状はありませんでした。

患者さんに説明し同意を得てX-P撮影を行いました。
 

よく見てみると向かって左側(遠心)の根の周りが透過像といってかろうじて黒く認められます。

しかし、根尖病変なのかは不明です。

根管充填材も根の先(根尖)まで入っていないように見えます。

このX線写真だけでは判断がつかないため、CT撮影をさせてもらいました。
 

CT画像では根尖病変がくっきり確認されます。

点線で囲んだ黒い部分が根尖病変の可能性が高いです。

患者さんのお話と3次元のCT画像が一致しました。

根管治療の必要性を説明し進めることになりました。
 

被せ物を除去するとむし歯(虫歯)が進行していました。
 

むし歯を除去しました。

歯質が少なくなっているため、隔壁を作ります。

隔壁は歯科用のプラスチックのコンポジットレジンで作ります。
 


隔壁後はラバーダム防湿を行います。

その後、根管内にある古い材料を除去していきます。
 

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)での根管治療専用の器具で汚れを除去していきます。
 

根管内に古い材料や汚れがないか確認します。
 

根管内をキレイにしてお薬を入れてこの日は終わります。

次回問題がなければ根管治療が終わります。

後日です。

特に問題がないため根管充填といって最終的なお薬を根管内に充填します。
 

こちらが根管充填後のX-P写真です。
 

根の先端までお薬が入っていることを確認しました。

当歯科医院の根管治療→マイクロスコープを使用した根管治療

根管治療回数:2回
費用:CT撮影11,000円
   根管治療132,000円

CTや手術用顕微鏡(マイクロスコープ)があることにより、診断や治療がスムーズに行えます。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した根管治療、歯周病治療、むし歯(虫歯)治療、メインテナンスなどご興味があります方はご来院お待ちしています。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史