【歯周病治療・歯周組織再生療法】左上奥歯の歯肉に違和感がある方のマイクロスコープを使用してバイオフィルムや歯石除去

2023.03.03

こんにちは。

東京都立川市にある歯医者の「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は、左上奥歯の歯肉に違和感がありマイクロスコープを使用してバイオフィルムや歯石除去を行なったケースについてです。

患者さんは70代の方で左上の歯肉の違和感が気になるとのことです。
 

■手術用顕微鏡(マイクロスコープ)での口腔内診査
 

左上の奥歯の歯肉を確認していきます。
 

歯肉が青黒い色をしています。

銀歯の周りにバイオフィルム(デンタルプラーク、歯垢)が付着しています。
 

器具で銀歯と歯肉の間を触ってみます。

白くネチャネチャしたバイオフィルムが出てきました。

歯肉が全体的に腫れています。

まずは、歯周組織検査を行います。

歯周ポケット、出血の有無、動揺度など検査をします。

その後、歯周病について説明をし、歯磨き指導になります。

歯磨きが上手くできないと細菌感染の歯周病は改善しません。

歯磨きが上手になってから、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用してバイオフィルムや歯石などの汚れを除去していきます。
 

■手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用しての歯周病治療
 

当歯科医院の歯周病治療についてです→マイクロスコープを使用した歯周病治療/歯肉退縮の治療

お口の中は暗くて狭いため、肉眼やルーペだとなかなか汚れを確認することが難しいです。
 


手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して歯根表面のバイオフィルムなどを除去していきます。
 

こちらの画像は歯根表面の汚れが除去した状態です。

白いバイオフィルムが除去され、歯根表面が出てきました。
 


次は頬側面のバイオフィルム除去です。

こちらも歯ブラシがなかなか行き届かない部位で汚れが多くついています。
 

歯根表面を傷つけないように慎重に汚れを除去していきます。
 

汚れが除去できキレイな歯根表面が出てきました。
 

■術後の経過
 

術前と術後の比較です。
 

こちらは術前です。

術前は歯肉の色があまり良くありません。

歯肉全体が腫れぼったいです。
 


術後数日後のチェック時の時の画像です。

歯肉の色や歯肉の腫れが改善していると思われます。

患者さんの症状も改善されています。

術前と術後の比較です。
 

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用することで、暗くて狭いお口の中の歯科治療も確認し汚れを除去できる可能性が高いです。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用する歯周病治療は自費治療になります。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用しての歯周病治療、根管治療、むし歯治療などご興味があります方はご連絡お待ちしています。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史