【歯周病治療・歯周組織再生療法】下の前歯の歯肉が痛みと違和感が続く方のマイクロスコープを使用して歯石除去

2023.02.17

こんにちは。

東京都立川市にある歯医者の「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は下の前歯の歯肉が痛みと違和感が続く方のマイクロスコープを使用して歯石除去を行なったケースについてです。

患者さんは30代の方です。

下の歯肉の違和感が続き時々痛むことが気になり来院されました。
 

■手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して歯肉を確認します。


下の前歯の歯肉です。
 


歯と歯肉の間に細菌の塊のバイオフィルム(歯垢、デンタルプラーク)がついています。

歯肉も炎症があり腫れています。

治療の前にまずは検査をしていきます。

歯周組織検査といって歯と歯肉の隙間を測ります。

歯周ポケットを計測し、歯肉からの出血なども確認します。

患者さんによく説明して歯周病治療を行うことになりました。
 

■歯周病治療について


当歯科医院の歯周病治療についてです→マイクロスコープを使用した歯周病治療/歯肉退縮の治療

まずは、歯周病についてや治療についてよく理解してもらいます。

その後に歯磨き指導から始めます。

正しい歯磨きができないと歯周病治療が上手くいきません。

上手く歯磨きができてから、バイオフィルムや歯石などの汚れを除去していきます。

そのため、いきなり治療に入ることはあまりありません。
 

■手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した歯周病治療


歯磨きが上手くなってから実際にデブライドメトという歯根表面の汚れを除去していきます。
 

麻酔を行い、歯と歯肉の隙間からアプローチして歯根表面を観察します。

マイクロスコープの倍率を上げ拡大します。
 


黄色い印がついている所に歯石とバイオフィルム(歯垢、プラーク)が付着しています。

この部位は歯肉の下にあるもので、通常の肉眼や拡大鏡ではなかなか観察することは難しいです。
 

バイオフィルムや歯石などの汚れを除去しました。

この時、歯根表面をなるべく傷つけないように注意して汚れを取ります。
 

■治療前との比較


術前です。
 


歯肉が腫れ、色も形も良くはないです。

術後です。
 


歯肉の炎症も良くなり歯肉の形や色もとても綺麗です。

歯肉がスッキリした感じです。
 

上が術前です。

歯もクリーニングをして白くなり患者さんも喜んでくれました。

マイクロスコープを使用して歯周病治療を行わないと、口の中は暗くて狭いため歯根表面の汚れの観察や除去はとても難しいです。

感覚での治療は時によっては危険な場合もあります。

患者さんは主訴である歯肉の違和感、痛みが改善さてよかったです。

今後はマイクロスコープを使用したメインテナンスをしていきます。

マイクロスコープを使用した歯周病治療、歯周組織再生療法、根管治療などご興味があります方はご連絡お待ちしています。

なるべく歯を残せるように精進して参ります。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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