【根管治療・ラバーダム】左下の被せ物が外れた歯をマイクロスコープを使用して歯根治療

2023.02.13

こんにちは。東京都立川市にある歯医者の「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は左下の被せ物が外れた歯を手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して根管治療(歯根治療)を行なったケースについてです。

患者さんは左下のブリッジが脱離したことが主訴で来院されました。

強い症状はありませんでした。
 

■マイクロスコープでの口腔内診査


左下のブリッジが脱離した歯を確認します。

ブリッジは抜歯をして欠損した前後の歯に被せ物をつなげる一体となった修復物です。
 

歯の根本が茶色く変色しています。
 

デンタルミラーを使用して違う角度からも確認します。

むし歯(虫歯)になっている可能性が高いです。

白い詰め物に隙間で黒くなっています。

この状態だとそのまま被せる訳にはいきません。

デンタルX-P写真からこの歯は以前根管治療がされている歯でした。

患者さんとよく相談して、再根管治療から行うことになりました。
 

■左下第二小臼歯のむし歯(虫歯)除去


後日、キッチリ診療時間を取り根管治療を開始します。

歯の神経は以前治療をされた歯ですが、根管治療中に痛みがないように麻酔をします。

その後、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用してむし歯(虫歯)を除去していきます。
 

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用するので明るくよく見えます。
 

治療する内容によって手術用顕微鏡(マイクロスコープ)の倍率を拡大して治療を行います。

徹底的にむし歯(虫歯)を除去出来たら、歯質が薄いため隔壁という補強をします。
 

■根管治療に必要なラバーダム防湿


歯質が少ない場合は隔壁を作らないとラバーダム防湿ができません。

ラバーダム防湿はゴムのマスクで根管治療などで唾液などが入らないようにするために行います。
 

こちらが隔壁を作りラバーダム防湿を行いました。

金属のクランプと紫色のラバーダムシートの隙間が内容に封鎖もキッチリします。

ここまでしてからやっと根管治療に入ります。
 

■左下第二小臼歯の根管治療


当歯科医院の根管治療です→マイクロスコープを使用した根管治療

根管内の古い根管充填材や汚れを除去していきます。
 

根管治療専用の器具を使用して、洗浄しながら根管内の汚れを掻き出します。
 

まだ先端に古い根管充填材があります。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用しなければ見えません。

こちらもキッチリ取り除きます。

今回はここまでです。

次回痛みなどの症状がなければ根管治療が終わります。

2回で根管治療が終わり患者さんも喜んでくれました。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)のおかげです。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)した根管治療は自費治療になります。

患者さんの歯をなるべく残せるように精進して参ります。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した根管治療、歯周病治療、歯肉退縮の治療などの歯科治療にご興味があります方はご連絡お待ちしています。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史