【歯周病治療】マイクロスコープを使用して奥歯の歯肉の下の歯石除去

2022.08.09

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回はマイクロスコープを使用して奥歯の歯肉の下の歯石除去についてです。

患者さんは右下の奥歯の歯肉の出血、違和感が気になることで来院されました。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して口腔内を確認します。
 

右下の奥歯から二番目の第一大臼歯が原因歯と思われます。

歯肉を触ってみます。
 

歯と歯肉の間から排膿といって膿が出ています。
 

歯周ポケットを測定すると出血も確認されます。

患者さんに説明をして歯周病治療をすることになりました。

いきなり歯石除去ではなく、まずは歯周病について知って頂き、歯磨きの練習から開始します。
 

歯磨きが上手にできるようになってから、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して歯石を除去していきます。

矢印はバイオフィルム(細菌の塊)や歯石などの汚れです。

銀歯の下に汚れがついています。

この汚れが歯肉からの出血や違和感だと思われます。
 

左側は歯石などの汚れを除去する前です。右側が歯石などの汚れを除去後です。

肉眼だとなかなか観察することは難しいと思います。

術後の経過は良好です。

患者さんは術前の歯肉の出血や違和感が改善されました。

よかったです。

今後も定期的なメインナンスの継続と日々の歯磨きを行ってもらいます。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史