【コア除去・根尖病変】マイクロスコープを使用して左下第一小臼歯の根尖に残ったガッタバーチャ(根管充填材)除去

2025.01.24

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回はマイクロスコープを使用してマイクロスコープを使用して左下第一小臼歯の根尖に残ったガッタバーチャ(根管充填材)除去の内容です。

患者さん80代の女性です。

患者さんは左下の詰め物の色が気になること、下の入れ歯が合わないことが気になり治療を希望されています。
 

左下の第一小臼歯部に金属の土台が入っておりその上にコンポジットレジンというプラスチックが充填されています。

部分義歯のクラスプがかかる歯のため、歯冠修復も必要です。

この歯は以前に根管治療をしてもらった歯とのことです。

患者さんとよく相談して自由診療の根管治療を行うことになりました。

後日、準備をきっちり行い根管治療を開始しました。
 

まずは古いコンポジットレジンを除去するところからです。

その後、スクリューの金属の土台を除去します。

ネジなので反時計回りでスルスルと除去できます。

もちろん、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用するためスムーズに安全に行えました。
 

スクリューを除去した状態です。

オレンジ色に見えるものはガッタパーチャという根管充填材です。
 

根管治療専用の器具(Ni-Tiファイル)でガッタパーチャを除去していきます。

細かい汚れは手用の器具を使用して除去していきます。
 

根管内に古いガッタパーチャなどがないか確認します。

今回は1根管でスムーズに根管治療が進んだため、この日に根管充填まで行いました。

マイクロスコープを使用しなければガッタパーチャや感染の除去は非常に難しいと思います。

今回はここまでです。

根管治療後の経過が問題ねければ自由診療の白い被せ物(ジルコニア)の治療になります。

根管治療回数:1回
費用:コア除去33,000円
   根管治療132,000円
リスク・副作用:腫脹、疼痛、歯肉の違和感など
すべての歯が適応ではありません。
詳しくは担当歯科医師にご相談下さい。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した根管治療などご興味があります方はご連絡お待ちしております。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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