【歯を残す・歯周病治療】右下奥歯の手術用顕微鏡(マイクロスコープ)とエムドゲイン使用して歯周ポケット6mm~8mmの歯周再生療法
こんにちは。
東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。
今回は右下奥歯の手術用顕微鏡(マイクロスコープ)とエムドゲイン使用して歯周ポケット6mm~8mmの歯周再生療法についての内容です。
患者さんは50代の女性です。
全体的に歯周病が進行していて歯肉に違和感が続き、歯もぐらぐらする。
なるべく歯を抜かないで治療をしてほしいことを主訴に来院されました。
当歯科院を調べて来てくれました。
今回は右下の前から8番目の親知らずについてです。
親知らずなら抜歯すればと思うこともあるのですが、咬み合う上の歯の親知らずもキレイにあることや他にも保存した方が良い点などあり、患者さんとよく相談して保存する方向になりました。
手術用顕微鏡(マイクロスコープ)で口腔内を確認していきます。
こちらはデンタルミラーを使用しての右下第三大臼歯の遠心面です。
下顎の親知らずの遠心面とは、前歯から一番離れている部分です。
奥の奥で歯磨きをすることも非常に難しく治療もとても困難です。
歯周ポケットも8mm認められました。
歯周ポケットは約4mm以上ある場合は歯石が取り残す可能性が高いという研究があります。
エアー(風)をかけて確認すると、縁下歯石といって歯肉より下にある歯根表面に付着した歯石が認められます。
縁下歯石の色は、茶色や黒色をしています。
その上にバイオフィルムという細菌の塊があります。
歯垢やデンタルプラークとも呼ばれます。
患者さんにはこの画像を使用して、歯周病とは、当歯科医院の歯周病治療など治療のメリット、デメリット、治療費、治療期間などをよく説明します。
当歯科医院の歯周病治療です→マイクロスコープを使用した歯周病治療
患者さんから歯周病の治療を希望され同意を得て治療を進めていきます。
このテクニックは、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)で世界的に有名な秋山勝彦先生が考案されたものです。
名称はG-SAFといいます。
G-SAFとは、Gingival Sulcus Access Flap Micro Surgeryの略語です。
秋山先生のご考案のAkiyama's ミラー付き剥離子を使用して歯肉を切開することなく、歯根表面を観察することができます。
点線で囲っている部分には縁下歯石やバイオフィルムが認められます。
手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して除去していきます。
お口の中は暗くて狭いため治療する際はよく見えません。
今回のような深い歯周ポケット内の汚れは肉眼やルーペではなかなか確認することは難しいと思われます。
深いポケットは一生懸命に歯磨きや定期的なメインテナンスをしていても、バイオフィルムの除去や破壊は難しいです。
こちらの画像は、除去した状態です。
比較です。
左が術前です。
茶色い点々の様なものが縁下歯石です。
右が術後です。
歯根表面がキレイになりました。
歯根表面がキレイになったことを手術用顕微鏡(マイクロスコープ)で確認して、エムドゲインを塗布して終了です。
歯周病の治療はとても難しいです。
歯周病が進行する前に、治療をお薦めします。
エムドゲインを使用した歯周病治療は自由診療になります。
治療期間・回数:1回
費用:106,800円(エムドゲイン材料代込み)
リスク・副作用:出血、腫脹、疼痛、歯肉の違和感、歯肉退縮、しみる症状など
※歯周病の進行状態、歯の本数によって費用が異なります。
個人差や生体反応もあるため、すべての方が適応ではありません。
予後を保証するものではありません。
詳しくは担当歯科医師にご相談下さい。
今回は以上になります。
手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した歯肉退縮、歯周病治療や根管治療などご希望の方はご連絡お待ちしています。
今後とも患者さんの歯を残せる様に精進していきます。
今後ともよろしくお願いします。
井上貴史
東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。
今回は右下奥歯の手術用顕微鏡(マイクロスコープ)とエムドゲイン使用して歯周ポケット6mm~8mmの歯周再生療法についての内容です。
患者さんは50代の女性です。
全体的に歯周病が進行していて歯肉に違和感が続き、歯もぐらぐらする。
なるべく歯を抜かないで治療をしてほしいことを主訴に来院されました。
当歯科院を調べて来てくれました。
今回は右下の前から8番目の親知らずについてです。
親知らずなら抜歯すればと思うこともあるのですが、咬み合う上の歯の親知らずもキレイにあることや他にも保存した方が良い点などあり、患者さんとよく相談して保存する方向になりました。
■術前の診査
手術用顕微鏡(マイクロスコープ)で口腔内を確認していきます。
こちらはデンタルミラーを使用しての右下第三大臼歯の遠心面です。
下顎の親知らずの遠心面とは、前歯から一番離れている部分です。
奥の奥で歯磨きをすることも非常に難しく治療もとても困難です。
歯周ポケットも8mm認められました。
歯周ポケットは約4mm以上ある場合は歯石が取り残す可能性が高いという研究があります。
エアー(風)をかけて確認すると、縁下歯石といって歯肉より下にある歯根表面に付着した歯石が認められます。
縁下歯石の色は、茶色や黒色をしています。
その上にバイオフィルムという細菌の塊があります。
歯垢やデンタルプラークとも呼ばれます。
患者さんにはこの画像を使用して、歯周病とは、当歯科医院の歯周病治療など治療のメリット、デメリット、治療費、治療期間などをよく説明します。
当歯科医院の歯周病治療です→マイクロスコープを使用した歯周病治療
患者さんから歯周病の治療を希望され同意を得て治療を進めていきます。
■実際の歯周病治療
このテクニックは、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)で世界的に有名な秋山勝彦先生が考案されたものです。
名称はG-SAFといいます。
G-SAFとは、Gingival Sulcus Access Flap Micro Surgeryの略語です。
今までの重度の歯周病治療は、フラップ手術と呼ばれる歯肉を切開して汚れを確認しながら行う事が多いのですが、秋山勝彦先生が開発されたこのテクニックは違います。
歯肉を切開しないので、術後の痛みも少なく、治癒がとても良いです。
この画像は舌側面です。
予約時間を十分に確保して1本の歯の汚れを徹底的に除去していきます。
秋山先生のご考案のAkiyama's ミラー付き剥離子を使用して歯肉を切開することなく、歯根表面を観察することができます。
点線で囲っている部分には縁下歯石やバイオフィルムが認められます。
手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して除去していきます。
お口の中は暗くて狭いため治療する際はよく見えません。
今回のような深い歯周ポケット内の汚れは肉眼やルーペではなかなか確認することは難しいと思われます。
深いポケットは一生懸命に歯磨きや定期的なメインテナンスをしていても、バイオフィルムの除去や破壊は難しいです。
こちらの画像は、除去した状態です。
比較です。
左が術前です。
茶色い点々の様なものが縁下歯石です。
右が術後です。
歯根表面がキレイになりました。
歯根表面がキレイになったことを手術用顕微鏡(マイクロスコープ)で確認して、エムドゲインを塗布して終了です。
歯周病の治療はとても難しいです。
歯周病が進行する前に、治療をお薦めします。
エムドゲインを使用した歯周病治療は自由診療になります。
治療期間・回数:1回
費用:106,800円(エムドゲイン材料代込み)
リスク・副作用:出血、腫脹、疼痛、歯肉の違和感、歯肉退縮、しみる症状など
※歯周病の進行状態、歯の本数によって費用が異なります。
個人差や生体反応もあるため、すべての方が適応ではありません。
予後を保証するものではありません。
詳しくは担当歯科医師にご相談下さい。
今回は以上になります。
手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した歯肉退縮、歯周病治療や根管治療などご希望の方はご連絡お待ちしています。
今後とも患者さんの歯を残せる様に精進していきます。
今後ともよろしくお願いします。
井上貴史
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