【歯周病治療・歯石】口臭が気になる方の歯周病(歯槽膿漏)治療

2023.08.23

こんにちは。

東京都立川市にある歯医者の「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して口臭が気になる方の歯周病(歯槽膿漏)治療についてです。

患者さんは今まで歯周病治療をされたが、口臭が改善されず来院されました。
 

歯周病治療を今までされているだけあり、歯磨きは上手です。

患者さんはお口の中のとても関心があります。
 

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して、歯と歯肉の間にエアーをかけます。

エアーにより歯肉が動き歯根面にバイオフィルム(デンタルプラーク、歯垢)や歯石が確認できます。

エアーをかけると歯周病特有の匂いがしました。

歯周ポケットはそこまで深くはありませんでした。

しかし、歯肉の下にはバイオフィルムなど感染物があります。

患者さんに当歯科医院の歯周病治療について説明し同意を得て進めることになりました。

当歯科医院の歯周病治療についてです→マイクロスコープを使用した歯周病治療

実際の治療になります。

まずは麻酔をしていきます。

その後、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して歯根表面を確認していきます。
 

お口の中は暗くて狭いためなかなか歯肉の下に隠れた歯石、バイオフィルムは確認することが難しいです。
 

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)の倍率を拡大していきます。

歯根表面に茶色い歯石が付着してそう上に白いバイオフィルムも付着しています。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)は高倍率、高照明で肉眼では確認できない歯根表面の状態が確認できる可能性が高いです。

肉眼ではこの汚れを見ることも除去することも難しいです。
 

もちろん観察できるだけでなく、歯石やバイオフィルムを除去していきます。

上の画像は左が術前で、左が除去後です。

茶色く見えるのは初期のむし歯です。このまま経過観察をしていきます。

今回は口臭が気になる方の治療について書きました。

他に歯にも歯石などもありました。

患者さんの希望もあり除去させてもらいました。

今回はここまでです。

肉眼での治療は限界があると思われます。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用することで、今まで難しかった治療が改善される可能性が高いと思われます。

なるべく患者さんの希望に添えるように精進していきます。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用しての歯周病治療、根管治療、むし歯治療などご希望の方はご連絡お待ちしています。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史