【歯肉退縮・歯がしみる】マイクロスコープを使用して左上小臼歯がしみること、歯の根が見えてきた方の歯肉退縮の治療

2024.12.07

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回はマイクロスコープを使用して左上小臼歯がしみること、歯の根が見えてきた方の歯肉退縮の治療についてです。

患者さんは30代の男性です。

左上小臼歯の歯肉が下がり歯根が露出し歯肉退縮が進んできていることや歯がしみる症状が続くことが気になり治療を希望されています。

口腔内を手術用顕微鏡(マイクロスコープ)で確認します。

左上の前から4番目と5番目の第一小臼歯、第二小臼歯の歯肉退縮、根面露出、根面の楔状欠損が認められます。
 

頬側の歯根露出部にエアーをかけるとしみる症状がありました。

歯肉退縮のカイロの分類から歯間部の付着がないRT2と診断しました。

RT2のため完全な根面被覆は難しいと思われます。

患者さんに現状をや治療のメリット、デメリットなどをよく説明します。

当院の歯肉退縮の治療です→マイクロスコープを使用した歯周病治療

今回は歯肉退縮の改善を目的にエムドゲインを使用した上皮下結合組織移植(歯肉移植)を行うことになりました。

上皮下結合組織移植術後約3ヶ月になります。
 

歯肉の厚みが増えて術後の状態が良いと思われます。
 

術前と術後の比較です。

左側が術前です。
 

黄色の点線が術前の左上第一大臼歯の歯肉のラインです。

青色の点線が術後の左上第一大臼歯の歯肉のラインです。

患者さんはしみる症状や歯根露出の改善がされ喜ばれていました。

歯肉退縮の手術も手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用します。

今回のようにエムドゲインを使用した歯肉移植は自由診療になります。

治療期間・回数:約1ヶ月、3回
費用(自由診療になります。):161,800円(材料代込み)2本分
リスク・副作用:出血、腫脹、疼痛、歯肉の違和感、歯肉退縮、しみる症状など
※歯肉退縮の進行状態、歯の本数によって費用が異なります。
個人差や生体反応もあるため、すべての方が適応ではありません。
詳しくは担当歯科医師にご相談下さい。

今回は以上になります。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した歯肉退縮、歯周病治療や根管治療などご希望の方はご連絡お待ちしています。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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