手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を応用した検診

2022.01.11

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した検診についてです。

この患者さんは当歯科医院に治療中の患者さんからのご紹介で来院されました。

久しぶりの歯科医院受診のため、むし歯や治療が必要なところがないか手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して検診を希望されています。

特に症状はないそうです。

◼︎口腔内診査

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して口腔内を確認していきます。
 

一見問題なさそうですが、下顎の前歯部の歯と歯の間に歯質の変色が疑われます。

◼︎手術用顕微鏡(マイクロスコープ)の倍率

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)の倍率を拡大していきます。
 

さらに倍率を上げていきます。
 

こちらの画像は当歯科医院に設置してあるZEISS社 EXTARO 300(マイクロスコープ)の最大倍率の21.3倍です。

◼︎むし歯を確認

次にこの倍率でエアー(風)をかけて歯と歯の間を乾燥させます。

すると…
 

歯を乾燥させるとむし歯が確認できました。

肉眼だとなかなか確認することは難しいですね。

この画像は最大倍率ですので、むし歯の穴が大きく感じますが実際はとても小さいです。

患者さんにはこの画像をすぐにモニターに映して説明します。

当歯科医院では強い症状がない限り、いきなり治療は行いません。

よく原因や治療法などを説明してから治療を進めていきます。

この患者さんはまずは歯磨き指導などの予防処置からスタートすることになりました。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を応用しての口腔内診査や治療は自費となります。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史