【抜歯と診断された歯を残す選択肢】自由診療の根管治療のエクストリュージョン(挺出)の実際(エクストリュージョン編)
2026.08.25
こんにちは。
東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。
当院では、歯を保存する治療に力を入れています。
前回までの根管治療の経緯については、以下の記事をご覧ください→【抜歯と診断された歯を残す選択肢】自由診療の根管治療とエクストリュージョン(挺出)の実際
今回は、根管治療が無事に終了した後の次のステップである、「エクストリュージョン(歯根挺出)」の実際の症例について詳しく解説します。◼︎エクストリュージョン(歯根挺出)
根管治療が完了したものの、むし歯や破折によって歯の大部分が失われ、歯肉のラインよりも下に歯質が埋没しているようなケースでは、そのままでは上部にしっかりと被せ物(クラウン)を装着することができません。
通常であれば抜歯適応となってしまうこのような状態の歯に対し、歯を引っ張り上げて保存可能な状態にする矯正治療法が「エクストリュージョン(歯根挺出術)」です。
◾️実際の治療アプローチ
①術前の状態
歯冠(歯の頭の部分)がほとんど残っておらず、このままでは被せ物の縁を係留させることができない状態です。
②ワイヤーとゴムによる矯正的挺出
前後の健康な歯を固定源としてワイヤーを装着し、特殊なゴムの力を使って、問題のある歯を垂直的・矯正的にゆっくりと引っ張り上げます。
③歯周組織の調整 歯が引っ張り上げられる過程で、周囲の歯肉や骨(歯周組織)も一緒に持ち上がってきます。そのため、最終的な被せ物を装着するためのバランスを整える処置(歯冠長延長術など)を行います。
④術前との比較
治療前後の状態を比較すると、被せ物を支えるために十分な歯質が露出していることが確認できます。
この後は、歯肉の状態がしっかりと安定(落ち着いたこと)を確認した上で、最終的な被せ物の型取り・装着へと進んでいきます。
■【費用】
当院でエクストリュージョンを行う際の詳細な概要は以下の通りです。
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治療回数:約4回
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治療期間:約2ヶ月半
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費用:77,000円(税込) ※歯冠長延長術代込み
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リスク・副作用:
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術後の一時的な腫脹(腫れ)や疼痛(痛み)
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歯肉の違和感
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残存歯質が少ないことに起因する歯根破折のリスク
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※なお、すべての歯がエクストリュージョン適応になるわけではありません。歯の根の長さや状態、骨の状況などにより診断が異なりますので、詳しくは当院の担当歯科医師までご相談ください。
◾️まとめ
立川市のInoue Dental Clinicでは、「できる限り歯を抜きたくない」「自分の歯でしっかりと咬み続けたい」という患者さんの想いに寄り添い、自由診療の根管治療から補綴・矯正治療まで総合的にサポートしています。
他院で抜歯を宣告されてしまった方も、諦める前に一度当院へご相談ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
歯科医師 井上貴史
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