【破折ファイル除去・根尖病巣】右下第一大臼歯の歯が痛む方の根管治療と近心根の破折のファイル除去を行なったケース

2026.05.20

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は右下第一大臼歯の歯が痛む方の根管治療と近心根の破折のファイル除去を行なったケースついてです。

患者さんは歯の痛みがありこの歯の精密検査(22,000円)を希望され来院されました。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して確認します。
 

他歯科医院で根管治療をしているということでした。

根尖部歯肉を触ると違和感があります。

打診痛も認められます。
 


CT撮影から近心根の先に破折器具が認められます。

破折器具の先に根尖病巣と疑われる黒い透過像が認められます。

患者さんに自由診療の根管治療、破折器具除去について利点、欠点をよく説明しました。

患者さんは次回から自由診療の根管治療を希望されました。

初診当日は診査診断するための資料を採取や説明の時間を十分に取るため治療は計画を立てて準備を行い、次回から始まります。
 

◾️実際の手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した根管治療


根管治療を始めていきます。

この日を迎えるまでにCT画像などをよく確認して準備をしていきます。

今回は特に破折器具が根管内にあるため、長さや角度などを確認して臨みました。

その為には事前の準備時間が必要です。

根管治療に必要なラバーダム防湿を行います。
 


青いシートがラバーダムというゴムのマスクです。
 

白い仮の蓋を除去します。

3次元のCT撮影を術前にしているため、どこの根管に破折器具があるかわかります。
 

CT所見から根管の入り口の根管口は2つですが根の先の根尖は1つで繋がっていることがわかっています。

その為、根管口を繋げます。

上の画像は根管と根管の間を整えているところです。

とても細かく、肉眼や拡大鏡だと難しいと思われます。
 


破折器具が見えてきました。

慎重に事前の計画を立てた順序で除去していきます。
 

こちらは根管内の破折器具が除去できた瞬間です。
 

根管内にあった破折器具です。

この後、根管治療を続けていきます。

今回はここまでです。

口腔内は狭くて暗いため、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)がないと根管治療は難しいと感じます。

よく見えない状態での感覚の治療では、器具の破折やパーフォレーションのリスクも上がります。

安心安全に治療を行うためには、設備、器具、材料、スキル、経験などが必要です。

当然すべて破折器具を除去できるわけではありません。

難しい場合もあります。

術前の診査がとても重要です。
 

■費用
 

根管治療来院回数:2回(約3週間)   
費用:
根管治療265,650円(破折器具除去57,750円含む)

リスク・副作用:腫脹、疼痛、歯肉の違和感、歯根破折など
すべての歯が適応ではありません。
詳しくは担当歯科医師にご相談下さい。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用し、海外で評価されている材料を使用することで少しでも根管治療の成功率を良くしていきます。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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