【根管治療・破折ファイル除去】右下第一大臼歯の頬側の歯肉が腫れた。近心根の破折ファイル除去を行なったケース

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は右下第一大臼歯の頬側の歯肉が腫れた。近心根の破折ファイル除去を行なったケースについてです。

患者さんは歯肉の腫れと違和感が続きなるべく抜かない治療を希望され来院されました。

自由診療の精密検査(22,000円)を希望です。
 

◾️手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して口腔内診査


手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して確認します。
 

右下第一大臼歯の頬則にサイナストラクトが認められます。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)の倍率を拡大します。
 

分岐部の歯肉が特に腫れています。
 

デンタルX-Pからは丸印のように近心根に破折器具が根尖部から出ていることが確認できます。

CT撮影もしています。

患者さんには、根管治療と破折器具除去や分岐部の治療などをよく説明しました。

自由診療の根管治療を希望されました。
 

◾️実際の手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した根管治療
 

後日、準備をして治療を行います。

金属の被せ物やカリエス(むし歯)などを徹底的に除去します。

その後に根管治療を始めていきます。
 


オレンジ色のものはガッタパーチャで根管充填材です。

遠心根がキレイになり、次は近心根です。

CT画像から近心頬側根に破折器具があります。
 

近心根は入り口の根管口が2つで根尖部は常がり1つになっています。
 

CTで繋がっていることがわかっているので、頬側根と舌側根を慎重に繋げます。
 

ガッタパーチャを除去すると破折器具が見えてきました。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)がないと見ることは難しいです。

この日は無理をせずにここまでとしました。
 

◾️手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して破折器具除去


後日、破折ファイルを除去を行います。

すでに破折器具が根尖外に出ているため、押し込んでしまったら大変です。

外科的歯内療法が必要になります。

慎重に破折器具に触らないように気をつけます。
 

これは手術用顕微鏡(マイクロスコープ)と専用の器具がないと無理だと思います。
 

超音波チップを使用して破折器具を除去しました。
 

CTで計測した長さかどうかメジャーを使用して確認します。
 

デンタルX-Pからも近心根に破折器具がないことを確認します。

よかったです。

患者さんもスッキリしたと言っていました。

この後、根管内を清掃して最終的なお薬を入れます。

この歯が根管壁にパーフォレーションもありました。

今回はここまでです。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)がないと、特に根管治療は難しいと感じます。

感覚の手探りでは、器具の破折やパーフォレーションのリスクも上がります。

安心安全に治療を行うためには、設備、器具、材料、スキル、経験などが必要です。

すべて破折器具を除去できるわけではありません。

難しい場合もあります。
 

■費用
 

根管治療来院回数:2回(約2週間)   
費用:
根管治療265,650円(破折器具除去57,750円含む)

リスク・副作用:腫脹、疼痛、歯肉の違和感、歯根破折など
すべての歯が適応ではありません。
詳しくは担当歯科医師にご相談下さい。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用し、海外で評価されている材料を使用することで少しでも根管治療の成功率を良くしていきます。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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