【歯肉退縮・歯肉の隙間】前歯の歯肉退縮の診断と上皮下結合組織移植術(歯肉移植)

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は前歯の歯肉退縮の診断と上皮下結合組織移植術(歯肉移植)についてです。

患者さんは右上の前歯の被せ物の形と歯肉の隙間が気になり来院されました。

患者さんは自由診療の精密検査(22,000円)を希望されました。

術前の前歯の口腔内写真です。
 

歯と歯の歯肉の間に隙間がありそこが気になることのとです。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して確認します。
 

患者さんは当歯科医院のHPをご覧になり歯肉移植などの治療を希望され来院とのことです。
 

◾️歯肉退縮の分類のCairoの分類


歯肉退縮の分類はCairoの分類が有名です。

RI,RT2,RT3と分類されています。

 

図を書きました。

歯と歯の間の歯肉の歯間乳頭がないRT2の場合は、根面被覆率が24%です。

RT3になると0%です。

今年参加させていただきたい、ボストンで開催の第15回ISPRDでも歯間乳頭の再建は非常に難しいと報告されています。

その際のブログです→臨床応用顕微鏡歯科学会主催第15回ISPRD(ボストン)に参加させて頂きました。

今回のケースはRT2になります。

歯間乳頭の再建は難しいです。

患者さんに歯肉の移植をしても根面被覆率や歯間乳頭の改善は難しいことなどをよく説明します。

歯肉の移植をすれば昔のように歯肉が戻る訳ではありません。

患者さんの歯周組織や歯並び、咬み合わせなどいろいろな複雑な要因が重なり合っています。

そのため、時間やお金をかけても必ず患者さんが思った通りの治療結果にならない可能性もあります。

術前によく説明し同意を得て治療を行いました。

右上の被せ物は根管治療を行いプロビジョナルという仮歯にしています。

その後に歯肉移植を行いました。
 

◾️術後


術後になります。
 

被せ物の形の歯肉の隙間も問題ないとのことです。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して確認します。
 

歯肉のラインも揃ってきています。

右側方からの術前写真です。
 

術後の写真です。
 

患者さんは喜んでくれて本当によかったです。

特に前から2番目の側切歯と3番目の犬歯は天然歯で歯の形態を変えていなく、歯肉の隙間が改善されてとても嬉しいです。

気になるところがなければ前歯を被せていきます。

すべての方が歯肉を移植したら、ご希望通りになる訳ではありません。

当歯科医院では、術前の精密検査(22,000円)で診査診断を行いよく説明をしています。

今回の治療は自由診療になっております。

歯肉退縮の手術も手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用します。

歯肉退縮治療期間・回数:約1ヶ月半、3回
費用(自由診療になります。):245,400円(材料代込み)4本分
リスク・副作用:出血、腫脹、疼痛、歯肉の違和感、歯肉退縮、しみる症状など
※歯肉退縮の進行状態、歯の本数によって費用が異なります。
個人差や生体反応もあるため、すべての方が適応ではありません。
詳しくは担当歯科医師にご相談下さい。

今回は以上になります。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した歯肉退縮、歯周病治療や根管治療などご希望の方はご連絡お待ちしています。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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