【歯肉退縮・しみる】右上の歯肉が下がりしみて歯磨きができない方にの歯肉退縮の診断と上皮下結合組織移植術(歯肉移植)

こんにちは。

東京都立川市の歯科医院「Inoue Dental Clinic」歯科医師の井上貴史です。

今回は右上の歯肉が下がりしみて歯磨きができない方にの歯肉退縮の診断と上皮下結合組織移植術(歯肉移植))についてです。

患者さんは40代の女性です。

右上の歯肉が下がり、特に歯磨きをする時にしみるとのこと。

この歯はあまり磨けないことが気になり来院されました。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して確認します。
 

右上第一小臼歯の歯頸部が楔状欠損や歯質の変色も認められます。

エアー痛もあります。

今回お伝えしたい事は、歯肉移植をすればすべて上手くいくという事ではなく、前提条件が重要です。

歯肉退縮の分類はカイロの分類が有名です。
RT1、RT2、RT3と分類されています。
 

「The interproximal clinical attachment level to classify gingival recessions and predict root coverage outcomes: an explorative and reliability study.
Cairo F, Nieri M, Cincinelli S, Mervelt J, Pagliaro U. J Clin Periodontol. 2011 Jul;38(7):661–6. doi:10.1111/j.1600-051X.2011.01732.x.」

この論文は「歯肉退縮の分類と歯根被覆率の予測における隣接面臨床付着レベル」についてです。
RT1の歯間乳頭が存在する場合の根面被覆率は74%、RT2の根面被覆率は24%、RT3の根面被覆率は0%と報告されています。

 

今回のケースは、RT1と診断しました。

黄色い丸印のように歯間乳頭が高い位置まで確認できます。

今回の根面被覆率は74%と報告されています。

歯肉退縮をしていて歯間乳頭が失っているケース(RT2、RT3)の根面被覆はとても難しいです。

治療前の診断がとても重要です。

歯肉移植をすればすべてが上がりもと通りになるわけではありません。

歯肉退縮の治療前によく担当歯科医師の診察をお薦めします。

患者さんによく説明し同意を得て治療になりました。
 

術後です。

歯肉退縮も改善されしみる症状もなくなったそうです。

歯磨きもできるようになりました。

患者さんが喜ばれたて本当によかったです。

比較です。
 

左側が術前です。

今回お伝えしたい事は、歯肉移植をすればすべて上手くいくという事ではなく、前提条件が重要です。

歯肉退縮の手術も手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用します。

今回のようにエムドゲインを使用した歯肉移植は自由診療になります。

治療期間・回数:約1ヶ月、3回
費用(自由診療になります。):194,800円(材料代込み)3本分
リスク・副作用:出血、腫脹、疼痛、歯肉の違和感、歯肉退縮、しみる症状など
※歯肉退縮の進行状態、歯の本数によって費用が異なります。
個人差や生体反応もあるため、すべての方が適応ではありません。
詳しくは担当歯科医師にご相談下さい。

今回は以上になります。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した歯肉退縮、歯周病治療や根管治療などご希望の方はご連絡お待ちしています。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史
 
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